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『怖い食道静脈瘤』 父の原因はアルコール!

父の記録
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静脈瘤が発達すると、破裂して消化管内に大出血を起こす恐れがあります。

吐血下血

食道静脈瘤

食道胃静脈瘤から大出血を起こした芸能人には、石原裕次郎さん、ハナ肇さん、藤間紫さん、河島英五さんがいます。

※食道静脈瘤と胃静脈瘤は、食道と胃で発生する場所の違いです。

食道静脈瘤とは、食道の静脈が広がり蛇行して、瘤状に盛り上がり肉眼的に認められる状態です。

肝硬変の約7割に合併するとされ、静脈瘤が発達すると破裂して消化管内に大出血を起こす恐れがあります。

昔と比べて医療管理が進歩した現在でも、静脈瘤が破裂すると約20%の方が命を落としてしまいます。

破裂の危険性がある場合には予防的に治療を受ける必要があります。

引用:食道静脈瘤 しおや消化器内科クリニック

発見・治療・原因

父は87歳の時、かかりつけのクリニックの胃カメラで見つかりました。

日本赤十字病院で手術(内視鏡的治療)し、1週間入院しました。

原因は、アルコール性肝障害です。

アルコール性肝障害が進行して 肝硬変 になると、肝臓の線維化が進み、肝内の血流が悪くなります。

その結果、門脈圧亢進症(もんみゃくあつこうしんしょう)が発生し、門脈(腸から肝臓へ流れる血管)の圧力が上昇します。

門脈の圧力が高まると、血液は別の経路(側副血行路)を通って心臓へ戻ろうとします。

食道や胃の静脈に血流が集中し、異常に拡張して瘤(こぶ)のようになるのが食道静脈瘤です。

症状がないことが多いですが、進行すると破裂し、大量の吐血や黒色便を引き起こし、命に関わることもあります。

破裂のリスク要因

  • 静脈瘤のサイズが大きい
  • 圧力が高い
  • 瘤の表面が薄くなっている
  • 飲酒や嘔吐による圧力増加

最後に

アルコール性肝障害が進行すると肝硬変を引き起こし、門脈圧亢進症により食道静脈瘤が形成されます。

食道静脈瘤そのものには、自覚症状がほとんどありません。

静脈瘤が破裂すると、食道や胃から新鮮な血液が大量に吐出することがあり生命に関わる緊急事態となります。

禁酒や定期的な内視鏡検査を受けることが大事です。

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