「家族だけで介護するのが当然」と思っていませんか?
しかし、その考えこそが“介護地獄”の始まりです。
介護を長く続けるためには、行政の支援や介護保険サービスを上手に利用することが不可欠です。
この記事では、「介護保険サービスを使わない家族が陥りやすいワナ」と「自滅型介護を防ぐ具体的な方法」をわかりやすく解説します。
介護地獄・自滅型介護とは?
「介護地獄」とは、家族が介護を一人で抱え込み、心身ともに疲れ果ててしまう状態を指します。
特に介護保険サービスを利用していない場合、次のようなリスクが高まります。
- 身体的負担の増大:排泄介助、入浴、移乗などが毎日続き、腰や関節を痛めやすくなる。
- 精神的ストレスの蓄積:介護が長期化し、孤立感やうつ症状を招く。
- 経済的負担の拡大:介護離職による収入減、医療費・生活費の増加。
介護は一時的なものではなく、年単位で続く長期戦です。
「なんとかなる」と思っていても、時間の経過とともに疲労は蓄積し、やがて家族全体が崩壊してしまうこともあります。
介護保険サービスを使わない家族が陥る4つのワナ
「家族だから当然」という思い込み
「親の世話は子の務め」という意識が根強く、外部の支援を拒否してしまうケースがあります。
しかし、愛情と責任感だけでは介護は続けられません。
心身の限界を迎える前に、専門職の手を借りることが大切です。
「まだ大丈夫」と先延ばしにする
介護保険サービスを利用するには、「要介護認定」を受ける必要があります。
しかし、「まだ早い」「申請が面倒」と後回しにしていると、いざという時に支援が間に合いません。
認定までには約1か月かかるため、早めの申請が安心の第一歩です。
介護費用を節約しすぎる
「お金をかけたくない」とサービスを使わず、自分たちだけで介護を行うと、結果的に体調を崩して医療費がかかることも。
介護保険サービスは、所得に応じて自己負担が1〜3割程度に抑えられており、実は経済的にも合理的です。
周囲に相談せず孤立する
「誰にも頼れない」と感じてしまうと、ストレスが限界を超えてしまいます。
孤立はうつ病や家庭不和を引き起こす原因にもなります。
地域包括支援センターや介護者の会など、気軽に相談できる場を持つことが重要です。
介護地獄を避けるための5つの対策
早めに要介護認定を申請する
介護が必要になる前に、要介護認定の申請を行いましょう。
早めに準備しておくことで、介護が必要になったときにスムーズに支援を受けられます。
介護保険サービスをフル活用する
訪問介護、デイサービス、ショートステイ、福祉用具のレンタルなど、利用できるサービスは多岐にわたります。
「使える制度は使う」という意識を持つことが、長期介護の負担軽減につながります。
「家族の仕事」という固定観念を捨てる
介護は「家族の義務」ではなく「社会全体で支える仕組み」です。
専門職の力を借りることで、家族は「介護者」から「支えるパートナー」に変わり、関係も良好に保てます。
介護者自身の健康を守る
介護者が倒れてしまえば、介護そのものが成り立ちません。
十分な睡眠、栄養バランスのとれた食事、適度な休息を意識しましょう。
介護の合間に短時間でも自分のための時間を持つことが大切です。
介護者同士のつながりを作る
孤立を防ぐには、同じ立場の人との交流が効果的です。
自治体やNPOが運営する「介護者サロン」やオンラインコミュニティに参加し、共感・情報交換・心の支えを得ましょう。
まとめ:介護は「一人で頑張るもの」ではない
介護保険サービスを利用しないことで、介護地獄に陥るリスクは高まります。
しかし、行政や専門職の支援を上手に活用すれば、家族も介護される側も笑顔で暮らせる時間を増やすことができます。
まずはお住まいの地域の地域包括支援センターに相談してみてください。
「助けを求めること」は、決して弱さではなく、長く介護を続けるための最も賢い選択です。







