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【介護の中心は誰が担う?】無理なく続ける役割分担の考え方

介護
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※この記事は、「家族で備える介護の準備ガイド|後悔しないために今できること」第3回です。

介護が現実のものとして見えてきたとき、多くの家族が最初につまずくのが「誰が介護の中心になるのか」という問題です。

気づけば一人に負担が集中し、心身ともに限界を迎えてしまう。

介護の現場では決して珍しい話ではありません。

介護は長期戦になることも多く、無理な体制では続きません

だからこそ重要なのが、介護の中心となる人を決めつつ、家族全員で役割を分担することです。

本記事では、介護の中心者の考え方や家族が無理なく続けるための役割分担のポイントを解説します。

なぜ「介護の中心者」を決める必要があるのか

介護が始まると、医療機関や介護サービス、行政とのやり取りが一気に増えます。

中心となる人が決まっていないと、

  • 情報共有がうまくいかない

  • 判断が遅れ、対応が後手に回る

  • 家族間で「聞いていない」「知らなかった」という不満が生まれる

といった問題が起こりやすくなります。

介護の中心者とは、すべてを一人で抱え込む人ではなく、連絡や調整の窓口となる存在です。

役割を明確にすることで、介護全体がスムーズに動きやすくなります。

介護の中心者に適してる人

実際の介護現場では、次のような人が介護の中心者に適してます。

  • 本人と同居している配偶者や子ども

  • 地理的に最も近くに住んでいる家族

  • 平日に動きやすい立場にある人

  • 昔から家族内で世話役を担ってきた人

ただし、「近いから」「長女だから」「仕事をしていないから」といった理由だけで決めてしまうと、後々大きな負担につながることがあります。

本人の性格や体力、生活状況を考慮することが大切です。

「中心者=全部やる人」ではない

介護で最も多い誤解が、「中心者がすべてを背負う」という考え方です。

中心者の役割は、あくまで全体の調整役です。

中心者が担う主な役割

  • ケアマネジャーや医療機関との連絡窓口

  • サービス内容や方針の確認・共有

  • 家族への情報伝達

中心者が抱え込まなくてよいこと

  • 日常介護のすべて

  • 24時間の見守り

  • 一人での意思決定

役割を線引きしないまま介護を始めると、知らないうちに負担が集中してしまいます。

「何をする人で、何をしない人か」を最初に決めておくことが重要です。

家族が無理なく続けるための役割分担の考え方

介護の役割分担に正解はありませんが、無理なく続けるための共通点はあります。

できること・できないことを正直に出す

仕事、育児、健康状態など、各自の事情を隠さず共有します。

「できない」と言うことは、わがままではありません

役割は細かく分ける

「介護を手伝う」ではなく、

  • 通院の付き添い

  • 介護用品の手配

  • 金銭管理

  • 定期的な電話連絡

など、具体的な行動レベルに落とし込むことで負担の偏りを防げます。

定期的に見直す

介護の状況は変化します。

一度決めた役割も、数か月ごとに見直す前提で考えましょう。

遠方に住む家族でもできるサポート

「近くにいないから何もできない」と感じる家族も少なくありません。

しかし、遠方でもできる支援もあります。

  • 介護情報や制度を調べて共有する

  • 書類手続きや金銭管理を担当する

  • 定期的に電話やオンラインで話を聞く

  • 介護者の休息時に短期間帰省する

距離だけで役割を決めず、関わり方の多様性を意識することが大切です。

老老介護・ワンオペ介護のリスク

配偶者同士による「老老介護」や、一人で抱え込む「ワンオペ介護」は、共倒れのリスクが高まります。

  • 介護者自身が体調を崩す

  • 判断力が低下し、適切な支援につながれない

  • 周囲に助けを求めづらくなる

こうした状態を防ぐためにも、家族全体での役割分担と外部支援の活用が欠かせません。

介護保険サービスと役割分担を組み合わせる

第2回で解説した介護保険サービスを活用することで、家族の役割は大きく軽減できます。

  • デイサービスで日中の見守りを減らす

  • 訪問介護で身体介助を任せる

  • ケアマネジャーに調整役を担ってもらう

「家族だけで完結させない介護」を前提に考えることが、長く続けるコツです。

話し合いが役割分担を支える

第1回で触れたように、介護は話し合いなしでは成り立ちません。

中心者を決めることも、役割分担を見直すことも、定期的な家族の話し合いがあってこそ可能になります。

感情的にならず、事実と負担を共有する場を持つことが、介護を続ける力になります

まとめ|介護は「一人で頑張らない仕組みづくり」が大切

介護の中心者を決めることは必要ですが、すべてを任せることとは違います。

家族それぞれができる形で関わり、役割を分担し、必要に応じて外部の力を借りる

その積み重ねが、無理のない介護につながります。

介護は誰かの犠牲の上に成り立つものではありません。

一人で頑張らない仕組みづくりを、今から意識していきましょう。

次回、第4回では役割分担を考える中で多くの家族が悩む「在宅介護と施設介護、どちらを選ぶべきか」について解説します。