父親の病歴と現在。
昭和6年生まれ、93歳(令和7年1月現在)。
60歳 脳出血
自宅で倒れ、救急車で搬送。
出血部位が脳幹部で、手術なし。
国立医療センターでリハビリを含め3ヶ月入院。
※ 右半身麻痺
脳幹出血とは、脳の中心部にあり呼吸や血圧の維持などの生命機能の根幹を司る「脳幹」に起こる出血のことです。
脳幹は大脳に近い方から「中脳」「橋」「延髄」の3つの部分にわかれており、脳幹出血は主に「橋」の部分に生じることが多いです。
脳幹出血の主な原因は高血圧であるとされています。
脳幹出血を発症すると、頭痛や吐き気が起こります。
出血が多い場合には意識障害や呼吸障害、四肢の麻痺、眼球運動障害などを生じます。
脳幹出血は脳出血の中でも重篤な経過をたどることが多い疾患です。
67歳 間質性肺炎
高熱と息苦しさが続き、大学病院に1ヶ月入院。
間質性肺炎は語尾に肺炎が付きますが、肺炎とはまったく異なる病気です。
肺という臓器をコップにたとえると、コップの中で起こる病気が肺炎でコップ自身が侵される病気が間質性肺炎です。
間質性肺炎の方がより広い範囲で病気が起こり、息切れなどの症状が強くなります。
治療もコップの中を洗えば済む肺炎に比べ、コップ自身の修繕が必要な間質性肺炎は一般的に難治性です。引用:間質性肺炎 東京逓信病院
87歳 食道静脈瘤
かかりつけのクリニックの胃カメラで見つかる。
日本赤十字病院で手術し1週間入院。
食道静脈瘤とは、食道の静脈が広がり蛇行して瘤状に盛り上がり肉眼的に認められる状態です。
肝硬変の約7割に合併するとされ、静脈瘤が発達すると破裂して消化管内に大出血を起こす恐れがあります。昔と比べて医療管理が進歩した現在でも、静脈瘤が破裂すると約20%の方が命を落としてしまいます。
破裂の危険性がある場合には、予防的に治療を受ける必要があります。
91歳 右上腕骨骨幹部骨折・右大腿骨頚部骨折
両骨折とも転倒し(日にちは違う)、救急車で搬送。
総合病院、リハビリ病院で手術・入院を各50日。
※ 右上肢・右下肢障害
上腕骨骨幹部骨折、大腿骨頚部骨折は、多くは交通事故・転倒などの大きな力がかかると生じます。
高齢者は、大きな衝撃を受けなくても、比較的軽微な外力で骨折を起こしてしまいます。
これは、骨粗しょう症によって骨の強度がすごく低下してしまったことが原因です。
93歳 現在(令和7年1月)
車椅子・在宅酸素 ・訪問診療・介護保険利用。
障害者手帳2級・要介護2。