「親がどうしてもデイサービスに行きたがらない…」
そんな悩みを抱えるご家族は多くいます。
せっかく介護の負担を軽くするためにデイサービスを利用したいと考えても、高齢の親が拒否してしまうと、「どう説得したらいいの？」と戸惑ってしまいます。
この記事では、デイサービスを拒否する高齢者の気持ちを理解しながら、家族ができる自然な説得方法や成功の工夫、専門職との連携方法を紹介します。
高齢者がデイサービスを拒否する本当の理由とは？
高齢の親が通所介護（デイサービス）を嫌がる理由には、以下のような心理的・身体的要因があります。
- 「知らない人と過ごすのが不安」
- 「体力的に自信がない」
- 「自分はまだ元気だから行く必要がないと思っている」
- 「デイサービス＝介護が必要というイメージが嫌」
まずは無理に説得するのではなく、「何が不安？」と丁寧に話を聞くことが大切です。
本人の気持ちを尊重することが、スムーズな対応への第一歩です。
デイサービス拒否に悩む家族ができる5つの声かけの工夫
拒否されても諦めず、少しずつ気持ちをほぐす工夫が重要です。
家族の声かけ次第で、「行ってみようかな」と思えることもあります。
- 「○○さんも通ってるよ」と身近な人を例に出す
- 「体験だけ行ってみようか？」とハードルを下げる
- 「家のことが大変で、少し手助けがあると助かるな」と事情を話す
- 「楽しそうなイベントがあるんだって」と関心を引く
- 「一緒に見学だけ行ってみる？」と安心感を与える
高齢者がデイサービスを拒否するときの、無理しない説得方法
「なんで行きたくないの？」ではなく、「何が嫌だと思う？」という聞き方に変えると、相手の気持ちを引き出しやすくなります。
また、本人の選択肢を尊重する関わり方が重要です。
「一度見学してから決めていいよ」と伝えることで、自分で決めたという納得感を得られます。
デイサービスを利用したくない高齢者に「行ってもいいかも」と思ってもらう工夫
- 実際のデイサービスのパンフレットや写真を見せてみる
- 近所の知人が通っていることをさりげなく伝える
- ケアマネやスタッフと顔合わせの機会をつくる
「知らない場所」だからこそ不安になるのは当然。
事前にイメージできる情報を提供することが、拒否反応を和らげるポイントです
ケアマネに相談しよう！デイサービス説得で頼れるプロの力
家族だけで説得しようとすると、感情がぶつかってしまうこともあります。
そんなときは、ケアマネジャーや介護職などの専門職の力を借りましょう。
特にケアマネは、本人の性格や生活状況に合わせて、適切なタイミングでの関わり方や提案を一緒に考えてくれます。
「親がデイサービスに行かないと悩んでいる」と、早めに相談を。
デイサービス拒否が続くときに考えるべき代替支援サービス
どうしてもデイサービスが難しい場合は、以下のような代替サービスを活用することも検討しましょう。
- 訪問介護（ホームヘルパー）
- 地域の集まりやサロン活動
- 短期間だけのショートステイ
- 一人ひとりに寄り添う個別型の小規模デイサービス
「通う」ことだけにこだわらず、本人に合った形で支援を受けられる方法を選ぶことが大切です。
デイサービス拒否に悩む家族が、まず守るべき自分の心と体
「親がデイサービスを使ってくれない…」
そんな悩みで心が疲れたときは、まずご自身の体と心を休めることを意識してください。
介護は一人で抱え込まず、専門職や家族以外の支援者に相談することが負担軽減の第一歩です。
まとめ
高齢の親がデイサービスを拒否するのは、決して珍しいことではありません。
大切なのは、「なぜ嫌なのか？」という気持ちに寄り添いながら、無理のない形で少しずつ利用のきっかけを作っていくことです。
▶ 『「1回だけ試してみよう」と言って行ったら、案外楽しかったみたい』
▶ 『ケアマネさんからの一言で、急に気持ちが変わった』
そんな体験談もあります。
私の母も、デイサービスに行くのを嫌がってました。
(行く必要ない) (歌とか体操とか嫌だ) 。
でも行ってみると、楽しかったみたいです。
利用者さん・スタッフの方々とふれあって、家とは違う環境を楽しんでました。
<お気に入りのイケメンの若いスタッフさんもいたようで>
一人で悩まず、ケアマネや介護の専門職と連携して対応していくことで、家族も本人も安心できる介護の形を見つけていきましょう。
