父が60歳の時、脳出血で倒れ入院しました。
リハビリを一所懸命励み、3ヶ月で退院。
入院当初、本人下の世話を看護師さんにしてもらうのが嫌だったそうです。
看護師の方に気の毒という気持ちも当然あります。
とにかくトイレは自分で行きたい!
脳出血で倒れる
倒れたのは、夕方自宅の風呂場で。
私の名前を呼ぶ声に風呂場に行くと、洗い場に座りこんでました。
あとで聞くと、唇に電気が走って座りこんだとのことでした。
救急車に乗りましたが、意識はおぼろげながらにあったようで、救急隊の方と受け答えしてました。
父は、脳出血で倒れたとは思ってなかったそうです。
公務員でしたが『職場に明日は休むと連絡しといてくれ』と言ってました。
すぐ帰れると思ってたみたいです。
救急車で運ばれた救急病院では、重篤な状態との説明がありました。
脳幹部の出血で、手術はできませんでした。
リハビリの日々
しかし数日後には、国立医療センターに転院できるまで容態は落ちつきました。
出血した血が治る(吸収される)のを待つのが治療のいっかんでした。
右半身は麻痺状態です。
3ヶ月入院しましたが、リハビリの日々です。
入院当初、自分で起き上がれないことに愕然としたそうです。
そして何より、下の世話を看護師さんにしてもらうのが、嫌で嫌でしょうがなかったとのことです。
とにかくトイレは自分で行きたい! 最初はまず、この一心でリハビリに励んだそうです。
根っからの努力者。みるみる回復しました。
思えば、出血部位が脳幹部で、手術できなかったことも幸いしてたのかもしれません。
回復
3ヶ月の入院を経て、職場にも復帰し、自動車も運転するまでに回復しました。
右半身の麻痺は残り、お箸を持つこと、文字を書くことは左になりました。
しかし本人は、それらを苦にせず(受け入れて)、定年後は家庭菜園やDIYで楽しく有意義な日々を送りました。
33年後の93歳現在、車椅子・在宅酸素になりましたが、認知症もなく穏やかに過ごしてます。
最後に
父は、体が不自由な今でもトイレは一人で行きます。
91歳の時、右上肢骨折・右大腿骨骨折で入院しましたが、その時もトイレは自分で!が目標の一つでした。